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ニホンウナギの故郷は「スルガ海山」とすることに [060623]

 海上保安庁は、グアム島の西北西200kmにあって、水深1600mの海底から水深40mまでそびえている山を「スルガ海山」とすることを海底地形名称を決める会合に提案する(060621)。
 ここは東京から小笠原諸島方向に向かって2300kmの位置にある。
 東京大学の塚本勝巳教授らのグループの研究で、ニホンウナギは、スルガ海山の周辺で産卵することが特定され、半世紀に渡る産卵場所探しが決着した(Nature誌。060223)。孵化した幼生は海流で西に流された後、黒潮に乗って日本に向かい、川や海で親魚になる。90年代後半に周辺海域でニホンウナギの幼生の採集に成功したとき、この海山を静岡県水産試験場の調査船駿河丸で調査したことが命名のきっかけになった。

■【コメント】
1922年ヨーロッパウナギとアメリカウナギの産卵場所が、大西洋のサルガッソー海全域に広がっていることが分かった。ニホンウナギの産卵場所は限定された場所だった。ウナギの移動は、アサギマダラの移動経路と重なるところがあり、興味深い。

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C型肝炎訴訟で、大阪地裁が、国と製薬会社に賠償命令 [060622]

出産時に、血液製剤「フィブリノゲン」などの投与でC型肝炎ウイルス(HCV)に感染したとして、主婦ら13人が、国と製薬会社「三菱ウェルファーマ」(旧・ミドリ十字)などを相手に損害賠償を求めた「薬害肝炎大阪訴訟」の判決が06年6月21日、大阪地裁で下りた。国や企業の過失責任を認め、原告9人に計2億5630万円の支払いを命じた(1985年8月より前の責任は認めなかった)。全国5地裁で係争中の集団訴訟で初の判決で、他の訴訟や約150万人の患者救済に影響する。争点は3つ:(1)製剤の有効性(2)危険の予見可能性(3)国の規制時期。<原告の認識>国は64年に製造承認。売血血漿が原料でウイルス不活化処理不十分のため感染。87年に青森県の産科医院で大量感染発覚。同社は同年4月非加熱製剤を自主回収。新承認を受けた加熱製剤でも感染者続出。少なくも80年以降に約1万人が感染。77年、米国の製剤は承認取り消し。遅くとも82年までにC型肝炎が肝硬変・肝がんに進むと実証された。「国は88年6月に緊急安全性情報を出すまで、製剤適応承認を見直さず危険性を放置」。<被告の認識>製剤は多くの産婦を失血死から救った。「国内外で有効性が認められ、当時の科学的知見に基づき製造承認した。88年のHCV発見まで、C型肝炎は一過性疾患で、重篤な病に移行する認識はなかった」と反論。(読売新聞060621)。<追記>87年に研究班が出来ていた。

■【コメント】
 物事は後から見ると、見やすく見えるものだが、最中には、誰にもきちんとは見えていないことが多い。
 部分しか見えていないからだ。
 10年、20年経過してから、その「部分しか見えていなかったことの責任が問われる」こととなった。

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